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【本当に対岸の火事!?】香港デモについて考察してみる

はいどうもこんにちは。
香港デモ?あ~またなんか中国人同士でやってるよ。chibamaxです。

 

本日は連日報道されている、香港デモについて考察していきたいと思います。
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日本のメディアはデモが行われていることだけを報道し、根本原因の追求は一切しません。なのでほとんどの人は香港デモがあることを知ってる人はいますが、なぜデモが連日起こっているのかを知らない人が多い印象があります。

以下:  香港衆志「デモシスト」メンバーである、周庭(アグネス・チョウ Agnes Chow Ting)さんのツイート

香港の概要

現在では中国の一部となっているため、"中国の都市"と思われがちですが、1842年に南京条約香港島清朝からイギリスに永久割譲され、1997年にイギリスから中国に返還されるまではイギリスの海外領土でした。

正式名称は中華人民共和国香港特別行政区であり、特別行政区一国二制度です。
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広大なスカイライン及び深い天然の港湾を抱える自由貿易地域であり、1,104 km2 (426 sq mi)の面積に700万人を超す人口を有する世界有数の人口密集地域です。
通貨に関しても人民元や英ポンドではなく、香港ドル(HKD)という独自の通貨が使われています。

(一部wikipediaより引用)

つまり、香港は中国の一部であるものの、一国二制度中国共産党による独裁政治ではなくイギリス式の民主主義政治)によって中国本土とは違う法や仕組みで運営されているということです。
香港の人達は自分達は中国人ではなく、香港人と主張しています。

中国との関係

香港は元々150年間イギリス統治下にあり、共産主義を逃れてきた人達の協力もあって凄まじい経済発展を遂げていました。
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アヘン戦争によって、清とイギリスで条約が結ばれたことにより、香港はイギリスが統治することになります。
香港島・九龍地区は永久割譲でしたが、新界地区は1898年から99年間イギリスに租借するという条約でした。
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1997年に新界地区の返還期限が迫ると、イギリスは期限の延長を申し出ますが中国はこれを拒否します。
中国は香港という高度な経済地域を手に入れたいため、軍事的圧力や水の供給停止などのちらつかせました。
そして香港島周辺を失ってしまうと、水不足などの地政的な理由から全域の返還が決まりました。

返還後の政策

イギリスから中国への返還の際、香港の人々は嫌がりましたが、交渉により香港にとって有利な条件(一国二制度)の下、返還されることになりました。
その内容は社会主義政策を将来50年(2047年まで)にわたって香港で実施しないというものです。

簡単に説明すると、
中国に所属するが、法律や制度に関しては香港で決める
というものです

しかし"とりあえず"少しの間だけ選挙に立候補する人は共産党が決めるという条件もありました。
いずれは普通選挙に戻すという条件で香港の人々は渋々納得しました。

当然、中国共産党一党独裁国家である中華人民共和国の支配を受けることを良しとしない香港市民は、イギリス連邦内のカナダやオーストラリアへの移民したりしています。

奪われる自由

2017年から1人1票の普通選挙が導入される予定でしたが、2014年に突如、行政長官候補は指名委員会(中国政府)の過半数の支持が必要であり、候補は2-3人に限定すると決定しました。
つまり中国共産党が候補者を選ぶというものです。
それに対して民衆は政府にたいして雨傘革命・雨傘運動という抗議デモを起こします。

しかしデモは失敗し、警察によって強制排除されました。
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2015年には反共の書籍を置いていた書店の店長が共産党に捕まり、閉店を余儀なくされます。

そして2019年、現在のデモの発端である2019年逃亡犯条例改正案が提案されます。
今までは香港内で起こった犯罪は香港内で裁かれていましたが、改正案では中国本土で裁かれるという内容のものです。
つまり共産党を批判する人間や党に都合の悪い人間を処罰できるようになるということです。
100万人単位の大規模デモによって2019年10月23日に改正案を撤回するものの、反政府側はその他要求のためのデモを続けています。
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最近ではゴム弾や催涙ガスだけではなく実弾が使われたりと日に日に激しさは増しています。(ゴム弾でも殺傷力はありますが…)

今後の要求に対して中国政府がどう対応していくのかが気になるところです。

まとめ

  • 香港とは1つの独立した国に近い

中国の一部、と思われがちですが、中国とは違う法律・制度が施行されています
"中国人"と"香港人"をひと括りにはできないということです

50年間は香港での自治権があるはずが、次第に共産党によって自由が奪われていることへのデモだと言えます
香港の人達は共産党の独裁政治に反発し、自由のために戦っているのです
 

  • 中国政府は香港を中国の一部にしようとしている

中国共産党中英連合声明を無視して香港を共産党支配下に置こうとしていますね
過去にも天安門事件という大規模デモがありましたが、中国は軍隊を出動させて鎮圧しています(無論中国国内では調べても出てきません)

香港吸収がうまくいった場合、次は台湾だと言われています
そしてその次は…
中国が太平洋進出するのに最も邪魔なものは何か?
(中国の喉元を突ける絶好の地域であるおきなw基地反対運動??それをして得するのは…)
これからの日本人は考えなければなりませんね


いかがでしたでしょうか?

日本のメディアはただ起こっていることだけを報道し、なぜそうなっているのかを全く報道しませんね。
テレビの操作された情報よりもネットで得られる情報のほうが遥かに正確でより真実に近いものだと言えます。
これからの時代はテレビや新聞の情報を鵜呑みにせず、ネットなどで自ら調べて自考することが大事になってきますね。

それでは今日はこの辺で。あでゅい。
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